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地場産物を活かした我が校の自慢料理!第18回全国学校給食甲子園

2023年12月10日(日)、認定NPO法人21世紀構想研究会主催による第18回全国学校給食甲子園決勝大会が、女子栄養大学駒込キャンパスで開催され、その模様はYouTubeでもライブ配信されました。

応募総数1,079件から、決勝大会出場12代表24人が選ばれました。新型コロナウイルス感染症で変則開催が3年続きましたが、今年はようやく正常開催となりました。

詳細は、下記公式ホームーページよりご確認頂けます。

■決勝レポート https://kyusyoku-kosien.net/2023final_report/
■決勝結果報告 https://kyusyoku-kosien.net/2023final_result/
■食育授業コンテスト https://kyusyoku-kosien.net/2023shokuiku/

1.概要

1)開催日:2023年12月10日(日)
2)出場校:北海道・東北/関東/甲信越・北陸/中部・近畿/中国・四国/九州・沖縄の6ブロック12代表
3)会場:女子栄養大学駒込キャンパス
4)出場選手:全国の学校栄養士(栄養教諭および学校栄養職員)調理員
5)主催:認定NPO法人21世紀構想研究会

2-1.審査結果(以下敬称略)

1)優勝(野口医学研究所賞)
新潟県 妙高市立新井中央小学校
栄養教諭・岡田小野江/調理員・坂詰香

【優勝(野口医学研究所賞)新潟県 妙高市立新井中央小学校】

2)準優勝(藤江賞)
岐阜県 美濃加茂市学校給食センター
栄養教諭・中島祐佳/調理員・中井智子
3)大村智特別賞
佐賀県 佐賀市富士学校給食センター
栄養教諭・北川美千代/調理員・髙島まゆみ
4)21世紀構想研究会特別賞
岩手県 遠野市学校給食センター
栄養教諭・黒田麻由/調理員・運萬里花
5)女子栄養大学特別賞
埼玉県 朝霞市立朝霞第八小学校
栄養教諭・中美奈子/調理員・横山利和
6)優秀賞(株式会社日本一賞)
香川県 高松市立屋島小学校
栄養教諭・定谷晴子/調理員・山内真紀子
7)優秀賞(武蔵エンジニアリング賞)
北海道 大空町立東藻琴学校給食センター
栄養教諭・川邊信司/調理員・大島洋子
8)優秀賞
茨城県 桜川市学校給食センター
栄養教諭・渡邉紗/調理員・森仁美
9)優秀賞
石川県 加賀市立山代中学校
栄養教諭・宮西美緒/調理員・西牧友香
10)優秀賞
奈良県 広陵町立真美ケ丘第一小学校
栄養教諭・伊是名萌/調理員・田中和恵
11)優秀賞
岡山県 岡山県立岡山東支援学校
栄養教諭・川上啓子/調理員・小坂雅子
12)優秀賞
長崎県 長崎大学教育学部附属小学校
栄養教諭・山﨑美奈/調理員・川元美由紀
13)調理員特別賞(中野麗子賞)
長崎県 長崎大学教育学部附属小学校
調理員・川元美由紀

2-2.食育授業コンテスト審査結果(以下敬称略)

14)食育授業最優秀賞(キッコーマン賞)
新潟県 村上市山北学校給食共同調理場 栄養教諭 佐藤美春

【食文化の知識と感動を伝えた佐藤先生の食育授業】

15)食育授業優秀賞
千葉県 千葉県立富里特別支援学校 栄養教諭 飯田薫
新潟県 妙高市立新井中央小学校 栄養教諭 岡田小野江
石川県 加賀市立山代中学校 栄養教諭 宮西美緒    
岡山県 岡山県立岡山東支援学校 栄養教諭 川上啓子
佐賀県 佐賀市富士学校給食センター 栄養教諭 北川美千代
16)食育授業精励賞
北海道 大空町立東藻琴学校給食センター 栄養教諭 川邊信司
岩手県 遠野市学校給食センター 栄養教諭 黒田麻由
岩手県 宮古市立学校重茂給食センター 栄養教諭    沢里舞帆
茨城県 桜川市学校給食センター 栄養教諭 渡邉紗
茨城県 牛久市立おくの義務教育学校(南校舎) 栄養教諭 飯田晶子
埼玉県 朝霞市立朝霞第八小学校 栄養教諭 中美奈子
岐阜県 美濃加茂市学校給食センター 栄養教諭 中島祐佳
静岡県 森町立宮園小学校 栄養教諭 伊藤佳津
奈良県 広陵町立真美ケ丘第一小学校 栄養教諭 伊是名萌
徳島県 阿波市学校給食センター 栄養教諭 中野和代
香川県 高松市立屋島小学校 栄養教諭 定谷晴子
長崎県 長崎大学教育学部附属小学校 栄養教諭 山﨑美奈
長崎県 大村市中学校給食センター学校 栄養職員 岩永かおり

3.審査講評

審査副委員長 公益社団法人全国学校栄養士協議会 会長 長島 美保子氏

募集の方法について、第16回大会からすべてネットを活用した応募になっており、これがすっかり定着してきたことに対し、全国の学校栄養士のご協力ご努力に感謝しています。

今回応募された献立の一次審査では、文部科学省から出されている学校給食摂取基準を守り、かつ①学校給食として実施したもの、②栄養量や分量が適切なもの、③地場産物を活用しその特色を生かしたもの、などの観点から審査しました。一次審査を通過したのは202件であり、昨年の大会よりも増えてきたという事でありまして、その結果、献立レベルが上がっていることを実感しました。

二次審査では、都道府県代表を決定し、応募数の多い県からは、複数校を選定したために計59件が二次審査を通過しました。二次審査から四次審査にかけては、地場産物の学校給食への効果的な活用・子供が喜び、郷土愛を育む献立、学校における食育の教材となる給食、おいしさを感じさせる献立であり、衛生管理や彩への配慮などを踏まえて選びました。

一番点数の比重が高い献立内容については、丁寧なトレイの写真、アピールシートに書き込まれた内容も採点を左右しました。

最終の四次審査では、優劣つけがたい献立がそろい、審査委員を泣かせる粒ぞろいの内容であり、素晴らしい献立でした。

今回の調理光景などは、全国各地とオンラインでつながり各地から皆さんの声援が飛び交うなかで繰り広げられ、子供たちや保護者、生産者、同僚の先生方、地域の皆さんが喜びを分かち合ってくださったことと思っております。

4.閉会挨拶

主催者 認定NPO法人21世紀構想研究会 理事長 馬場 錬成氏

今年も多くの感動のドラマを残した大会となりました。審査委員会の選定作業を見ていると、決勝戦に残った12代表の実力は、まさに甲乙つけがたく、大変、悩ましい審査をしておりました。マラソンレースに例えれば、ゴールを目指して12代表選手が、折り重なるように殺到したような状況であり、本当に紙一重の差でした。

いま、数々の賞の発表がありましたが、12代表は全国1,079応募の中から選ばれたベスト12であり、これだけでもすごい実績です。これから自分の学校に帰って子供たちや郷土の人たちに「われかく戦えり」と胸を張って報告してください。

本大会は2005年の食育基本法制定、栄養教諭制度の発足を受けて、翌年の2006年から始まりました。その目標は、食育と学校給食の正しい理解と知識を多くの国民に啓発することにありました。したがってコンテストだけではなく、食育シンポジウム、食育ワークショップを毎年開催しています。また、応募された電子情報はすべてデータベースとして管理しており、今後の学術的な研究や分析に使われていくでしょう。これは応募したすべての先生の汗の結晶によるデータベースであり、深く感謝しております。食育学会でもその分析は発表しており、全国の学校栄養士の先生方の財産にもなっています。

2025年には学校給食甲子園は20回の節目の大会になります。国際的な開催も視野に入れながら今後も頑張っていきたいと思います。

皆様本当に有難うございました。

事務局見聞より:今回の学校給食甲子園における「食育授業」については、特に内容のレベルが高かったとの評判で、栄養教諭の方々の「食に関する指導」内容の充実を痛感しました。