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給食で飲み終わった牛乳パックからトイレットペーパーへリサイクル 熊本県天草市

熊本県天草市内の小中学校では、学校給食で飲み終わった紙の牛乳パックを捨てていましたが、2019年からは、飲み終わった牛乳パックからトイレットペーパーを作るSDGsの取り組みを行っています。

飲み終わった後、牛乳パックを開いてきれいに洗い干してまとめ、ある程度の量が集まったら市の職員が回収し、本渡清掃センターに持ち込んで保管。

天草市亀場町でリサイクル事業を営む有限会社栄剛の木村社長が試行錯誤しながら、水俣でリサイクル事業に取り組む田中商店と大分県の大分製紙の協力のもとトイレットペーパーの製品化にこぎつけた。

トイレットペーパーは「あまくさトレパー」と名付けられ、包装紙は中学生が天草をイメージしてデザイン。天草市役所や学校で使用、また地元企業が購入するなど広がりを見せている。値段は1個45円で、売り上げの2%は学校教材の基金として還元される。

給食用の牛乳パックは全国的にも廃棄や焼却が多く、その再資源化はとても難しいのが現状です。「全国牛乳パックの再利用を考える連絡会」によると、1個のトイレットペーパーを作るのに20枚の給食用牛乳パックが必要で、このようにオリジナルのトイレットペーパーを製造しているのは珍しいとのことです。